
去年の医療費かなり高かったなぁ…でも医療費控除のやり方がよくわからないよ…
そんなときに知っておきたいのが医療費控除です🐢
医療費控除とは、1年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税の一部が戻ってくる制度です
自分だけでなく、生計を一緒にする家族の分もまとめて申請できるのがポイント
ここでは、どんな費用が対象なのか、誰が申請できるのかをわかりやすく解説します。

子どもの通院や夫婦の歯科治療が重なった年などは要チェックだよ
確定申告をすることで、家計の負担を少し軽くできるチャンスだからね!
医療費控除とは?
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に所得税の一部が戻ってくる制度です
会社員でも確定申告をすれば、医療費の一部を取り戻せる可能性があります!
- 市販の薬も対象となることがある
- 年間10万円(もしくは総所得の5%)を超えた分が控除の対象
- 家族の医療費も合算OK(生計を一緒にする配偶者・子供・親など)
医療費ってどれくらい戻ってくる?
✅ 実際の還付額(目安)
控除対象額×所得税率(5〜45%)=戻って来る金額
医療費合計 | 控除対象額(10万円超過分) | 所得税率 | 還付額 |
---|---|---|---|
15万円 | 5万円 | 20% | 1万円 |
30万円 | 20万円 | 20% | 4万円 |
50万円 | 40万円 | 23% | 9.2万円 |
【例】
- 控除対象額=15万円ー10万円ー5万円
- 所得税率=20%(年収500万円の場合)
- 還付金=5万円×20%=1万円
医療費控除の対象となる費用とは?

どんな医療費が対象なの?
ここを間違えてしまうと、せっかくの申告も無駄になっちゃうことも!?
⭕️対象になるもの
- 病院や歯科での治療費
- 薬代(医師が処方した薬、市販の風邪薬・鎮痛剤など)
- 入院費(個室代を除く)
- 妊婦健診・出産費用
- 通院のための公共交通機関の交通費(電車・バスなど)
❌️対象にならないもの
- 美容目的の治療(レーシック、歯のホワイトニングなど)
- 健康診療費(ただし、異常が見つかって再検査になった場合はOK)
- マッサージ・整体(治療目的でない場合)
- サプリメント・健康食品
意外と勘違いしやすいのが「ドラッグストアで買った薬」
風邪薬や鎮痛剤など一部は「セルフメディケーション税制」の対象ですが、医療費控除とは別制度
どちらか一方しか申請できない点に注意しましょう

意外と知られていないから注意しておこうね!
医療費控除の計算方法と控除額の出し方
医療費控除の計算式は次のとおりです👇️
(支払った医療費の合計)-(保険金などで補てんされた額)-(10万円 または 所得の5%)
たとえば、年間で支払った医療費が30万円、保険金などの補填が5万円、所得が400万円の場合は
控除額 = 30万円 − 5万円 − 10万円 = 15万円

つまり、この15万円が所得から差し引かれるから、所得税・住民税の負担が軽くなるんだね!
また、国税庁のサイトでは「医療費集計フォーム(Excel)」が用意されており、領収書を入力するだけで自動計算してくれます
手書きで集計するよりもずっとラクなので、パソコンやスマホでの入力がおすすめですよ!
医療費控除の申請に必要なもの
申請には以下の書類が必要です
- 医療費の領収書・明細書
- 医療費控除の明細書(国税庁サイトからダウンロード可能)
- 源泉徴収票(会社からもらうやつ)
- マイナンバーカード(または本人確認書類)
- 確定申告書(e-Taxならオンラインで作成可能)
そして、実際に申告するには、いくつかのステップがあります
- 医療費の領収書を集める(家族分もOK)
- 医療費控除の明細書を作成する(ExcelでもOK)
- 確定申告書を作成し、e-Taxまたは郵送で提出
- 領収書は提出不要(自宅で5年間保管)
確定申告の期間は、2025年2月17日(月)〜3月17日(月)
スマホからでも「国税庁 確定申告書等作成コーナー」を使えば入力〜提出まで完結します
【実例】e-Taxで申請する手順

e-Taxで電子申告するやり方は2種類あるよ!
- e-Tax(Web版)で電子申告
- e-Taxソフト(インストール版)で電子申告
順番に解説していきますね!
e-Tax(Web版)で電子申告する方法
e-Tax(WEB版)で電子申告する場合はマイナンバーカードと対応するスマホか、カードリーダーが必要です

引用:個人ログイン|e-Tax
e-Tax(Web版)にログインしたあと、メニューから「確定申告を行う」をクリックすると
「確定申告書等作成コーナー」に移動します

引用:e-Taxソフトについて|e-Tax 国税電子申告・納税システム

「確定申告書等作成コーナー」は、WEB上で確定申告書を作成できるシステムだよ!

e-Taxソフト(インストール版)で電子申告する方法

引用:e-Taxソフトについて|e-Tax 国税電子申告・納税システム
e-Taxソフト(インストール版)で電子申告する場合、マイナンバーカードとカードリーダーが必要です
インストール型のe-Taxソフトでは、確定申告書の編集も可能です
ただし、e-TaxソフトはWindowsのみで提供されるアプリを利用します
インストール版はスマホからも申告できないので、スマホで確定申告をする人はWeb版のパターンを利用しましょう

e-Taxソフトを利用して確定申告をするときは、以下の手順で行ってね!
- e-Taxソフトのインストールと起動
- 利用者ファイル作成
- 納税用確認番号や電子証明書の登録
- 帳票の作成または作成済みファイルのアップロード
- 電子署名及び電子証明書の添付
- 申告書データの送信
- 受付結果の確認

一連の流れはすべてシステム上で完結できるんだよ
セルフメディケーション税制との違い・どちらを選ぶ?
「ドラッグストアの薬でも控除できる」制度として注目されているのが、セルフメディケーション税制
※医療費控除との併用はできないので注意!
比較項目 | 医療費控除 | セルフメディケーション税制 |
---|---|---|
対象 | 病院・薬局での医療費 | 一定の市販薬の購入 |
控除対象額 | 10万円超(または所得の5%超 | 12,000円超 |
必要条件 | 特になし | 健康診断や予防接種の受診者 |
つまり、
病院での医療費が多い人⇒医療費控除
薬局での買い物が多い人⇒セルフメディケーション税制
と使い分けるのが賢い方法です!
よくある間違い・注意点まとめ
医療費控除の申告でよくあるミスはこちら👇
- 医療保険で戻った分を引かずに申請してしまう
- 領収書を提出してしまう(保管義務のみ)
- 交通費を含め忘れる
- 生計を一にする家族の医療費を別々に申告してしまう

特に「保険金で補填された金額」は引くのを忘れがち
医療保険や共済金が出た場合は、控除計算前に必ず差し引こうね!
医療費控除のQ&A【よくある質問】
Q1. 領収書は提出しないといけない?
A. いいえ、提出不要ですが5年間の保管が必要!
Q2. 過去の医療費控除も申請できる?
A. 5年前まで遡って申請可能!(ただし年ごとに
申請が必要)
Q3. 家族の医療費は誰の名義で申請すればいい?
A. 一番所得が高い人の名義で申請するのがベス
ト!
まとめ 医療費控除を活用して税金を取り戻そう!
医療費控除を申請すれば、支払った医療費の一部が戻ってくる可能性があります
特にe-Taxなら簡単に申請できるので、会社員でもサクッと手続きを済ませられます!
還付金を受け取るためのポイント👇️
- 10万円以上の医療費がかかったら控除の対象
- e-Taxならオンラインで簡単に申請できる
- 家族の医療費も合算してOK!
- 5年前まで遡って申請可能
知らないと損!医療費控除を活用して、少しでもお金を取り戻しましょう!

参考になったかな?
医療費控除の詳細・申請フォームはこちらから確認してね!
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