ドラム式洗濯機が臭い5つの原因と対処法|やってはいけない掃除・メーカー別チェック・衣類リセット法まで完全解説
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
※掲載価格は調査時点の参考価格です。実際の価格は各販売サイトでご確認ください。

洗い上がりが臭い…乾燥後の服もなんか変な臭いがする…洗濯機を掃除したのにまた臭いが戻ってきた…
こんにちは、カメダスです🐢
ドラム式洗濯機の臭い問題、縦型よりも根が深いんです。密閉構造で湿気が抜けにくい・乾燥機能のダクトが汚れる・ゴムパッキンにカビが繁殖しやすい——臭いの発生箇所が複数あって、「どこが原因か」を特定せずに対処すると、掃除しても再発するループにハマります。
さらに「洗濯機をきれいにしたのに服が臭い」という場合は、原因が衣類側に移っていることもあります。
この記事では、家電業界15年のプロ目線で、臭いの種類から発生箇所を特定する診断表、箇所ごとの正しい掃除手順、絶対やってはいけないNG掃除、メーカー別の注意ポイント、そして衣類自体の臭いをリセットする方法まで、順番に解説していきます。

「とりあえず洗濯槽クリーナー」だけで解決するケースは半分もない。臭いの種類で原因を絞ってから対処するのが正解だよ🐢
🐢 この記事でわかること
- 臭いの種類から原因箇所を特定する診断表(5種類)
- ゴムパッキン・乾燥フィルター・排水フィルター別の掃除手順
- 洗濯機を掃除しても服が臭いときの「衣類リセット法」
- やってはいけないNG掃除5選(クエン酸・混合・原液使用など)
- メーカー別(パナソニック・日立・シャープ・東芝)の注意ポイント
- ヒートポンプ式 vs ヒーター式で臭いへの効果が違う理由
- 塩素系・酸素系クリーナーの正しい使い分け
- プロのクリーニングが必要なサインの見極め方
- まず確認|臭いの種類から発生箇所を特定する
- 原因①|カビ臭・土臭い → ゴムパッキンと洗濯槽内部
- 原因②|下水臭・ドブ臭 → 排水フィルターと排水トラップ
- 原因③|雑巾臭・生乾き臭 → 乾燥フィルターと乾燥ダクト
- 原因④|洗剤・柔軟剤の臭いが残る → 洗剤過多・すすぎ不足
- 洗濯機をきれいにしても服が臭い → モラクセラ菌と衣類リセット法
- やってはいけないNG掃除5選
- メーカー別|臭い対策のチェックポイント
- ヒートポンプ式とヒーター式で臭いへの効果が違う理由
- 塩素系 vs 酸素系クリーナーの使い分け
- 臭いを再発させない3つの習慣
- プロのクリーニングが必要なサイン|DIY vs プロの費用比較
- よくある質問
- まとめ
- 季節別|時期に合わせた臭い対策カレンダー
まず確認|臭いの種類から発生箇所を特定する
ドラム式の臭いは大きく5種類あります。どの臭いかによって疑うべき箇所と対処法がまったく変わります。「とりあえず槽洗浄」ではなく、まず自分のケースがどれに近いか確認することが解決への最短ルートです。
| 臭いの種類 | 疑われる箇所 | 緊急度 |
|---|---|---|
| カビ臭・土臭い | ゴムパッキン・洗濯槽内部 | 高(放置でカビ拡大) |
| 下水臭・ドブ臭 | 排水フィルター・排水トラップ | 中(すぐ対処推奨) |
| 雑巾臭・生乾き臭(服) | 乾燥フィルター・衣類のモラクセラ菌 | 中(衣類側対策も必要) |
| 洗剤・柔軟剤の臭いが残る | 洗剤過多・すすぎ不足 | 低(使い方の改善で解決) |
| 焦げ臭・プラスチック臭 | 乾燥ダクト詰まり・モーター異常 | 高(すぐ使用中止・点検を) |
焦げ臭・プラスチック臭は乾燥ダクト内部の詰まりによる過熱、またはモーター・電気系統の異常が考えられます。
この臭いが出た場合はすぐに使用を中止し、メーカーサービスに連絡してください。火災リスクにつながる可能性があります。
原因①|カビ臭・土臭い → ゴムパッキンと洗濯槽内部
ドラム式の臭いで最も多い原因が、ドアのゴムパッキン(ドアシール)のカビです。パッキンは構造上、洗濯のたびに水・洗剤カス・糸くずが溜まりやすく、密閉された空間で常に湿った状態になります。
放置するとカビが根を張り、洗濯のたびに衣類に移ります。
まずパッキンをめくってみてください。
黒ずみ・ぬめり・カビが見えたら、それが臭いの発生源です。
特に下側のパッキンの折り返し部分は水が溜まりやすく、見落とされやすい箇所です。
ゴムパッキンの掃除手順
🧹 パッキン掃除の手順(約40分)
- 電源を切り、ドアを開けてゴム手袋・マスクを着用する
- パッキンをめくり、内部の糸くず・ゴミを乾いた布や綿棒で取り除く
- 塩素系漂白剤を水で5倍程度に希釈し、キッチンペーパーに染み込ませる
- パッキンの内側全体に貼り付けて30分放置(カビがひどい場合は最大1時間)
- ぬるま湯でしっかり拭き取り、乾いた布で水気を完全に取る
- アルコールスプレーを軽く吹きかけて仕上げる
⚠️ 換気を必ず行ってください。塩素系漂白剤の原液は使わないこと(ゴムが劣化します)。
洗濯槽内部のバイオフィルム
目に見えなくても、洗濯槽の内壁には洗剤カスや皮脂が蓄積した「バイオフィルム(菌の膜)」が形成されることがあります。
これが洗濯のたびに剥がれて衣類に付着し、カビ臭・黒いカスの原因になります。パッキンを掃除しても臭いが続く場合は槽内のバイオフィルムを疑ってください。
対処法は酸素系クリーナーでの槽洗浄です。
洗剤投入口にクリーナーを入れ、「槽洗浄コース」または「洗い・すすぎ・脱水の通常コース」で運転します。
メーカー純正クリーナーを使うと機種に合った成分・用量で安全に洗浄できます。

パッキンの黒ずみを見て「これカビだ…」と気づく前に手遅れになってることが多いんだ。
月1回、パッキンをめくって確認する習慣をつけてほしい🐢
原因②|下水臭・ドブ臭 → 排水フィルターと排水トラップ
「洗濯後でもないのに下水っぽい臭いがする」
「洗濯機の周りがドブ臭い」
という場合、排水系が原因です。
排水フィルターに汚れ・糸くず・ヘドロが溜まると菌が繁殖し、逆流した臭いが洗濯機内部に充満します。
ドラム式の排水フィルターは本体前面の下部にあることが多く、見落とされがちな箇所です。
排水フィルターの掃除手順
🔧 排水フィルター清掃(2週間に1回が目安)
- 洗濯機前面の下部パネルを開け、排水フィルターを確認する
- フィルターを外す前に洗面器をあてがう(残り水が出ることがある)
- フィルターを反時計回りに回して取り外す
- 古い歯ブラシとぬるま湯でゴミ・ぬめりを洗い落とす
- フィルターを元に戻し、しっかり締める(緩いと水漏れの原因に)
排水トラップの乾燥が原因のケース
排水トラップに溜まっているはずの「封水(ふうすい)」が蒸発すると、下水管からの臭いが逆流してきます。
長期間洗濯機を使っていなかった後に臭いが出る場合はこれが原因のことが多い。対処はシンプルで、コップ1杯の水を排水口に流し込むだけで改善します。
また、排水ホース自体が長年の使用で内部にぬめりが付着し、臭いを発することもあります。
購入から5年以上経過している場合は排水ホースの交換も検討してみてください(ホームセンターでも購入可能。不安な方はメーカーサービスへ)。
原因③|雑巾臭・生乾き臭 → 乾燥フィルターと乾燥ダクト
乾燥機能を使っている方に多いのがこのパターンです。
乾燥フィルターにホコリが詰まると、湿気が逃げずに庫内にこもり、雑菌が繁殖します。
「乾燥させたのに服がモワッとした臭いになる」
「乾燥後の衣類が生乾きっぽい」
という場合はまずここを確認してください。また乾燥時間が以前より明らかに長くなった場合も乾燥フィルター詰まりのサインです。
乾燥ダクト内部は、フィルターのホコリをキャッチしきれなかった細かいホコリが長期間かけて蓄積する場所です。
詰まりが進むと乾燥効率が極端に落ちるだけでなく、内部に湿気がこもって雑菌の温床になります。

最近、乾燥が終わっても洗濯物がまだ湿ってるなぁ…
と感じるようになったら、乾燥ダクトの詰まりを疑ってください。
この箇所は家庭での清掃が難しいため、メーカーのサービスセンターまたは専門業者への依頼が推奨されます。
乾燥フィルター(毎回)
- 乾燥使用後は毎回ティッシュでホコリを取る
- 月1回は水洗い→完全に乾かしてから戻す
- フィルターが破れていたら交換(メーカーで購入可)
乾燥ダクト内部(年1〜2回)
- 自分での清掃は構造上難しい箇所
- 詰まると乾燥時間が著しく伸びる
- メーカーサービスか業者クリーニングを推奨

乾燥フィルターの掃除、毎回やってる人が本当に少ないんだ。乾燥を使うたびに必ずホコリが溜まるから、ティッシュ1枚で30秒、習慣にしてみて!🐢
原因④|洗剤・柔軟剤の臭いが残る → 洗剤過多・すすぎ不足
「臭いというより、洗剤・柔軟剤の香りが衣類に残りすぎる」という場合は、使い方の問題です。
ドラム式は縦型より使用水量が少ない設計なので、洗剤・柔軟剤を規定量より多く入れるとすすぎ切れず、繊維の中に残留します。
逆に残留した洗剤が時間とともに酸化・変質して不快な臭いに変わることもあります。
- 洗剤・柔軟剤ともにパッケージ記載の適正量(ドラム式用の目盛り)を守る
- 「ドラム式対応」または「低泡タイプ」の洗剤を使用する
- すすぎ回数を1回増やしてみて改善するか確認する
- 自動投入機能付きの機種は、タンク内の洗剤量と設定量を見直す
洗濯機をきれいにしても服が臭い → モラクセラ菌と衣類リセット法
洗濯機本体を掃除したのに、洗い上がりの服が依然として臭う——そんな場合は、洗濯機ではなく「衣類自体」に問題が移っている可能性があります。
その原因が「モラクセラ菌」です。
モラクセラ菌は皮膚や環境中に存在する常在菌の一種で、生乾き臭の正体である「4-メチル-3-ヘキセン酸」という物質を生成します。
一度衣類の繊維の奥に定着すると、通常の洗濯(水温30〜40℃)では落とし切れず、洗濯のたびに水分で活性化して臭いを発し続けます。
タオルや下着に特に定着しやすく、「何回洗っても臭いタオル」の犯人のほとんどがこれです。
特に綿素材は繊維が密集しているため、一度定着したモラクセラ菌が奥深くに根を張り、取り除くのが難しくなります。
💡 モラクセラ菌のポイント
- 弱点:60℃以上の熱で死滅する
- 通常の洗濯(30〜40℃)では生き残る
- 特にタオル・下着・靴下に定着しやすい
- 洗濯機を掃除しても衣類に残り続ける
モラクセラ菌を撃退して衣類の臭いをリセットするには、60℃以上の熱を使う以下の方法が有効です。
熱湯+酸素系漂白剤でつけ置き
洗面器やバケツに60℃のお湯を入れ、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を適量溶かして衣類を30〜60分つけ置きした後、通常洗濯します。60℃の熱でモラクセラ菌を死滅させつつ、酸素系の発泡が繊維の奥の汚れを浮かせます。色落ちリスクがあるため、初回は目立たない部分で確認を。
コインランドリーの乾燥機で高温乾燥
コインランドリーの乾燥機は80〜120℃に達するため、確実にモラクセラ菌を死滅させられます。30分程度の乾燥でリセット効果あり。ウールや絹など「乾燥機不可」の素材には使用しないでください。月1回コインランドリーを利用するだけで、タオルの臭いが大幅に改善するケースが多いです。
ドラム式の乾燥機能で高温コースを使う
ヒーター式乾燥搭載機種(日立ビッグドラム等)なら「高温コース」または「念入り乾燥」で60℃以上の乾燥が可能です。ただしヒートポンプ式(パナソニック・東芝ZABOON等)は乾燥温度が最大60℃前後と低めのため、モラクセラ菌への効果が限定的な場合があります(詳しくは後述のヒートポンプ式 vs ヒーター式を参照)。

「洗濯機を何度掃除しても臭いが取れない」という方の半数以上は、衣類側のモラクセラ菌が原因だったりする。まずコインランドリーで試してみて🐢
部屋干しで臭いが強くなる場合の原因と対策については、こちらの記事も参考にしてください。

やってはいけないNG掃除5選
「ネットで見た方法で掃除したら逆に悪化した」というご相談を現場でよく聞きます。
洗濯機の掃除には「やってはいけない」方法がいくつかあります。特に多い失敗パターンを5つ紹介します。
❌ NG① クエン酸を洗濯機に使う
クエン酸は電気ポットや洗面台の水垢除去には有効ですが、洗濯機への使用はメーカーが非推奨としているケースが多いです。理由はゴムパッキンを徐々に劣化・膨張させること、ステンレス槽に悪影響を与える可能性があること。「自然派・安全」というイメージで使う方が多いですが、洗濯機の掃除に使う場合は事前に取扱説明書で使用可否を確認してください。
❌ NG② 塩素系と酸素系クリーナーを同時・連続して使う
「2種類使えば効果が倍になる」と思うのは危険な誤解です。塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)と酸素系(過酸化水素・過炭酸ナトリウム)が混合すると塩素ガスが発生し、密閉空間では健康被害につながります。同日に使うのも避け、どちらかを使った後は最低2〜3日あけてから別の方を使ってください。
❌ NG③ 塩素系漂白剤を原液のままパッキンに塗る
「早く効かせたい」と原液を使うとゴムが著しく劣化します。化学的にゴムを溶かして表面が荒れ、かえってカビが付着・根付きしやすい状態になります。必ず5倍程度に希釈した液をキッチンペーパーに染み込ませてパックするのが正しい方法です。
❌ NG④ 乾燥フィルターを水洗い後、濡れたまま戻す
月1回の水洗い自体は正しいお手入れですが、濡れたまま戻すのはNGです。庫内に余分な水分を持ち込み、かえってカビ・雑菌の繁殖環境を作ります。洗ったフィルターは日陰でしっかり乾かしてから(最低2〜3時間)戻してください。
❌ NG⑤ 槽洗浄コースを週1以上の高頻度で繰り返す
「臭いが取れないから毎週やっている」という方がいますが、やりすぎると槽の内側のコーティングや金属部分が劣化する可能性があります。月1〜2回を上限の目安にしてください。臭いが改善しない場合は頻度を増やすよりも「プロの分解洗浄」を選んだほうが根本解決につながります。

クエン酸は「安全・自然派」のイメージがあるけど、洗濯機のゴム部品には相性が悪い。取扱説明書を確認するひと手間が大切だよ🐢
メーカー別|臭い対策のチェックポイント
ドラム式洗濯機は同じ「ドラム式」でも、メーカー・機種によって構造・機能・清掃箇所が違います。
一般的な掃除手順に加えて、お使いのメーカー特有のポイントを押さえておくと、より効果的に臭いを防げます。

うちのドラム式、同じように掃除しているのに臭いが取れない!
という場合、メーカー特有の構造が見落としにつながっていることがよくあります。
パナソニック(LX / MX / Cuble シリーズ等)
パナソニックのドラム式は、乾燥フィルターが本体前面とドア内側の2か所に設置されているモデルが多いです。
片方しか掃除していないケースが多く、見落とされやすいドア内側のフィルターにホコリが詰まって臭いが出ることがあります。
乾燥後は必ず両方を確認する習慣をつけてください。
また「槽クリーンコース」が搭載されているモデルが多く、月1回の槽洗浄に活用するとバイオフィルムの蓄積を防げます。
洗剤自動投入機能付きモデルは、タンク内の洗剤が固まりやすいため、月1回タンクを空にして水洗いすることも推奨されています。
日立(ビッグドラム BD-SX / BD-STX シリーズ等)
日立のビッグドラムは大開口ドアが特徴ですが、ドア開口部が広い分ゴムパッキンの面積も大きく、汚れが溜まる箇所が増えます。
パッキン掃除は外縁部だけでなく内側の折り返し部分までめくって確認することが重要です。
特に下部の折り返し部分に水が溜まりやすいです。
「自動槽洗浄」機能が搭載されているモデルは積極的に活用してください。
乾燥方式はヒーター乾燥が中心のため高温になりモラクセラ菌への効果はありますが、乾燥フィルター清掃の頻度は特に重要です。
シャープ(ES-WS / ES-X / ES-PW シリーズ等)
シャープのドラム式は「プラズマクラスター」搭載機種が多く、槽洗浄コースとプラズマクラスターを組み合わせると除菌・脱臭効果が高まります。
「洗濯槽クリーン」モードを定期使用するほか、乾燥終了後にプラズマクラスター運転を設定しておくと庫内の菌繁殖を抑えられます。
パッキン形状がフラットな機種も多く、他社と比べて比較的掃除しやすい構造です。ただし乾燥ダクトが独自形状の機種があるため、臭いが取れない場合はメーカーサービスへの問い合わせをお勧めします。
東芝(ZABOON TW-127XP / TW-117XP シリーズ等)
東芝のZABOONは「ウルトラファインバブル」を採用しており、微細な泡が衣類の繊維に浸透して汚れを落とすことで、臭いの元となる汚れ残りを減らす効果があります。排水フィルターは前面ドア下部にあり、2週間に1回の清掃を推奨。
乾燥方式はヒートポンプ式のモデルが多く、省エネ効果が高い反面、乾燥温度が低いためモラクセラ菌の完全除去には不向きな場合があります。雑巾臭が気になる場合はコインランドリーの高温乾燥も活用してください。

メーカーによって「どこを掃除するか」が微妙に違う。まず自分の機種の取扱説明書の「お手入れ」ページを一度通読しておくと、見落とし箇所がわかるよ🐢
ヒートポンプ式とヒーター式で臭いへの効果が違う理由
「乾燥機能を使えば臭いが取れる」と思っている方が多いですが、乾燥方式によって臭いへの効果が大きく変わります。
ドラム式の乾燥方式は主に2種類あり、モラクセラ菌対策の効果が異なります。
| 項目 | ヒートポンプ式 | ヒーター式 |
|---|---|---|
| 乾燥温度 | 約50〜65℃ | 約80〜120℃ |
| 電気代目安 | 安い(1回約20〜30円) | 高い(1回約60〜90円) |
| 衣類への負担 | 少ない | 大きい |
| モラクセラ菌除去 | △ 機種により不確実 | ○ 熱で確実に殺菌 |
| 代表機種 | パナソニック・東芝ZABOON | 日立ビッグドラム(一部) |
ヒートポンプ式は省エネ・衣類に優しい反面、乾燥温度がモラクセラ菌の死滅温度(60℃以上)と微妙な位置関係にあります。
特に厚手のタオルや綿素材では内部まで60℃に達しないケースもあり、生乾き臭が完全に取れないことがあります。
ヒートポンプ式をお使いで雑巾臭が気になる場合は、前項の「コインランドリー高温乾燥」を月1回組み合わせるのが現実的な解決策です。
塩素系 vs 酸素系クリーナーの使い分け
「クリーナーを買いに行ったら種類が多くて迷った」という声をよく聞きます。基本的な使い分けはシンプルです。
酸素系クリーナー
こんな時に使う
月1回の定期メンテナンス・汚れ汚泥を剥がしたいとき
特徴
- バイオフィルムを物理的に剥がす発泡効果
- 刺激臭が少なく使いやすい
- 相場:300〜500円/回
塩素系クリーナー
こんな時に使う
カビ臭が強いとき・集中的に除菌したいとき
特徴
- 強力な除菌・カビ死滅効果
- 少量で効果が出やすい
- 刺激臭があるため換気必須
- 相場:200〜400円/回
基本は酸素系を月1回の定期使用でバイオフィルムを除去し、カビ臭が出てきたら塩素系で集中対策するというのが使い分けの基本です。
2種類を同時または同日に使うのは絶対にNG(有害ガス発生のリスクあり)。
なお、ドラム式メーカーによっては「酸素系漂白剤の使用不可」としている機種もあるため、使用前に必ず取扱説明書の「お手入れ」ページを確認してください。
洗濯槽の本格的なお掃除方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

臭いを再発させない3つの習慣
一度きれいにしても、日常の使い方が変わらなければまた同じ状態に戻ります。
難しいことは何もなくて、3つの習慣を続けるだけで臭いの再発ペースが大きく変わります。
洗濯終了後はドアを30〜60分開けておく
ドラム式は密閉構造のため、終わったらすぐドアを開けて庫内を乾燥させることが最大の予防策です。洗濯物を取り出したらドアを開けておくだけで、湿気によるカビ・雑菌の発生リスクが大幅に下がります。
週1〜2回、パッキンを乾拭きする
洗濯後のパッキン外側・内側を乾いた布でサッと拭き取るだけでOKです。毎回全部やる必要はありませんが、週2回程度水気を取っておくとカビの発生ペースが遅くなります。
乾燥フィルターは乾燥使用後に毎回清掃する
ティッシュ1枚で30秒の作業ですが、フィルター詰まりによる雑菌繁殖・乾燥効率低下を防げます。「乾燥を使ったら掃除する」をセットで覚えておいてください。

この3つだけ続ければ、槽洗浄の頻度をぐっと減らせる。特に「ドアを開けておく」は今日からできる最強の予防策🐢
プロのクリーニングが必要なサイン|DIY vs プロの費用比較
自分でできる対処をひと通り試しても改善しない場合、プロのクリーニングを検討する時期かもしれません。
次のいずれかに当てはまる場合は、業者依頼を前向きに考えてみてください。
| こんな症状が出たらプロへ | 理由 |
|---|---|
| 槽洗浄を繰り返してもすぐ臭いが戻る | 分解洗浄が必要なレベルのカビ蓄積 |
| 洗濯後の衣類に黒いカス・ゴミが付く | 槽の裏側にカビが大量繁殖している |
| パッキンの黒ずみが1〜2週間で戻る | カビが深部まで浸透・パッキン交換も必要な可能性 |
| 乾燥時間が以前より著しく長くなった | 乾燥ダクト内部が詰まっている |
| 購入から3〜4年以上、一度も分解洗浄していない | 定期的なプロメンテナンス推奨 |
| 項目 | DIY(自分でやる) | プロクリーニング |
|---|---|---|
| 1回の費用 | 300〜500円(クリーナー代) | 12,000〜20,000円 |
| 所要時間 | 1〜2時間(槽洗浄コース含む) | 2〜3時間(訪問含む) |
| 清掃できる箇所 | パッキン・フィルター・槽内部 | 分解して槽裏・ダクト内部まで |
| 効果の持続 | 1〜2か月 | 6か月〜1年 |
| おすすめの状況 | 定期メンテナンス・軽い臭い | 臭いが取れない・黒カスが出る |
ドラム式の分解洗浄費用は機種にもよりますが、12,000〜20,000円前後が相場です。
「くらしのマーケット」などのサービスで複数の業者を比較・口コミを確認して選べます。
購入から一度も分解洗浄をしていない場合は、3〜4年を目安に一度プロに依頼することをおすすめします。
プロクリーニングの最大のメリットは、自分では触れない「槽の裏側」「乾燥ダクト内部」まで分解して洗浄できる点です。
市販のクリーナーでは槽の表側しか洗浄できませんが、臭いの元となる汚れの多くは槽の裏側に蓄積しています。
一度分解洗浄を行い、その後DIYで月1回の定期洗浄を続けるというサイクルが、コスト・効果のバランスとして最も現実的です。
業者を選ぶ際は、ドラム式の分解洗浄経験が豊富かどうか、口コミ・評価を事前に確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q. 新品なのに臭いがするのはなぜですか?
購入直後の臭いは、工場出荷時に残った防錆剤・梱包材・製造工程での残留物が原因のことがほとんどです。
空洗い(洗濯物を入れずに洗濯コースを1〜2回運転する)を繰り返すと改善します。それでも続く場合は初期不良の可能性があるため、購入店やメーカーへ相談してください。
Q. 洗濯槽クリーナーはどのくらいの頻度で使えばいいですか?
酸素系クリーナーを月1回が基本の目安です。
臭いが気になり始めたら頻度を上げてもよいですが、月2回を超えると槽へのダメージが懸念されます。
各メーカーが純正クリーナーを出しており、機種に合わせた成分・用量で安全に洗浄できるのでおすすめです。
Q. 乾燥機能を使えば臭いは防げますか?
ヒーター式乾燥(高温)ならモラクセラ菌への効果があります。ただしヒートポンプ式は温度が低いため効果が限定的。
また乾燥フィルターが詰まっていると逆効果になる場合があります。
乾燥を使うなら「使うたびにフィルター清掃」はセットで行ってください。
Q. パッキンに生えたカビは自分で完全に除去できますか?
表面のカビは塩素系漂白剤でのパック掃除で取れる場合が多いですが、ゴムの内部深くに浸透してしまったカビは自分での除去が難しいです。
掃除を繰り返しても1〜2週間で黒ずみが戻る場合はパッキン交換を検討してください。メーカーサービスに問い合わせると部品交換の費用感がわかります。
Q. ドラム式を購入して何年で臭いが出始めますか?
使用環境や日常のメンテナンス状況によって大きく異なりますが、日常清掃をしていない場合は購入から1〜2年で臭いが気になり始めるケースが多いです。
逆に正しいメンテナンスを続ければ5年以上臭いが出にくい状態を保てます。購入直後から習慣をつけることが重要です。
Q. 縦型に比べてドラム式は臭いやすいですか?
構造上、ドラム式のほうが臭いが発生しやすい側面があります。
理由は
①密閉構造で湿気が抜けにくい
②ゴムパッキンが常に濡れた状態になる
③乾燥ダクトが汚れやすい
の3点です。
ただし、適切なメンテナンスをすれば問題なく使えます。縦型より清掃箇所が多いことを理解して購入・使用することが大切です。
Q. 臭いが全然取れない場合は買い替えを検討すべきですか?
購入から7〜10年が経過しており、プロのクリーニングを行っても臭いが改善しない場合は買い替えも選択肢に入ります。
洗濯機の平均寿命は8〜10年とされており、老朽化した機種ではパッキンや内部素材の劣化が進んでいてクリーニングの効果が出にくいことがあります。
修理費用とプロクリーニング費用の合計が新品の購入費用に近づいてきたら、買い替えのタイミングを検討しましょう。
Q. 梅雨の時期に特に臭いが強くなるのはなぜですか?
梅雨は湿度が高いため、洗濯機の庫内・パッキン・乾燥ダクトが常に高湿度の状態になります。
カビ・モラクセラ菌は高湿度・低温の環境で特に繁殖しやすいため、梅雨〜夏にかけて臭いが強くなるのは自然な現象です。
対策として、梅雨入りの時期に事前に槽洗浄・パッキン清掃を行い、エアコン除湿で洗面所の湿度を下げる(目安60%以下)ことが有効です。
Q. 洗濯機の臭いが下着や衣類に移ってしまいました。どうしたらいいですか?
衣類に臭いが移ってしまった場合は、まず洗濯機本体の臭いの原因(カビ・排水フィルター等)を解消することが先決です。
その上で、臭いが移った衣類は60℃以上の熱湯+酸素系漂白剤でのつけ置き、またはコインランドリーの高温乾燥機で対処してください。
通常の洗濯を繰り返しても改善しない場合は、すでに繊維にモラクセラ菌が定着している可能性があります。
タオル類は使用年数が長い場合、思い切って買い替えるのも一つの選択肢です。
Q. ドラム式の臭い対策に重曹は使えますか?
重曹(炭酸水素ナトリウム)は消臭効果があるとされていますが、洗濯機への使用は推奨しません。
重曹は水に溶けにくいため、溶け残りが内部に堆積したり、排水フィルターや配管を詰まらせる原因になることがあります。
また、メーカーが重曹の使用を非推奨としているケースもあります。
消臭・除菌目的なら、メーカー純正の酸素系クリーナーを適切な頻度で使うほうが安全で効果的です。
まとめ
🐢 カメダスのまとめ
- 臭いは「どこから来ているか」を種類で特定してから対処する(カビ臭・下水臭・雑巾臭・洗剤臭・焦げ臭の5種類)
- カビ臭→ゴムパッキン、下水臭→排水フィルター、雑巾臭→乾燥フィルターorモラクセラ菌
- 洗濯機をきれいにしても服が臭い場合は「衣類リセット法」(60℃以上の熱処理)で対処
- NG掃除(クエン酸・2種混合・原液使用・濡れたフィルター戻し)は絶対に避ける
- メーカーによって清掃箇所・機能が違うため取扱説明書を確認する
- ヒートポンプ式は省エネだが雑菌への効果は限定的。モラクセラ菌にはコインランドリー活用を
- 酸素系クリーナーを月1回、カビ臭には塩素系で集中対策
- 「ドアを開けて乾燥」「パッキン乾拭き」「乾燥フィルター毎回清掃」の3習慣が最大の予防策
- 繰り返す臭い・黒いカス・乾燥時間増加はプロクリーニングのサイン(費用12,000〜20,000円)

ドラム式は縦型より手がかかる分、ちゃんとケアすれば長く快適に使える。
まず今日、パッキンとフィルターを確認するところから始めてみてっ!🐢
ドラム式洗濯機の購入を検討している方は、メーカー別・機能別の詳しい比較記事もあわせてどうぞ。

季節別|時期に合わせた臭い対策カレンダー
洗濯機の臭いは「いつも同じ強さ」ではなく、季節によって大きく変動します。
年間を通じた定期メンテナンスの目安を把握しておくと、臭いが発生する前に予防できます。
| 時期 | リスク | 推奨メンテナンス |
|---|---|---|
| 3〜4月(春) | 冬の間に溜まった汚れが活性化し始める | 槽洗浄(酸素系)・パッキン点検 |
| 6〜7月(梅雨) | 高湿度でカビ・雑菌が最も繁殖しやすい | 梅雨前に槽洗浄(塩素系で集中対策)・洗面所の除湿 |
| 8〜9月(夏) | 汗の多い衣類による皮脂汚れ増加・モラクセラ菌繁殖 | コインランドリー高温乾燥の活用・衣類リセット |
| 10〜11月(秋) | 乾燥が弱くなり、生乾き臭が出やすくなる | 乾燥フィルター・ダクト点検・槽洗浄 |
| 12〜2月(冬) | 結露による湿気・換気不足で臭いが籠もりやすい | 洗濯後のドア解放を徹底・月1回の槽洗浄維持 |
特に梅雨シーズンは洗濯機の臭いトラブルが急増する時期です。
梅雨入り前(5月下旬〜6月上旬)に槽洗浄とパッキン掃除を済ませておくと、梅雨の臭いトラブルをかなり防げます。
「梅雨前の大掃除」のひとつとして、洗濯機のメンテナンスを習慣にしておくことをおすすめします。

家電量販店で働いていたとき、「梅雨が明けてから急に臭いが出た」という相談が毎年6〜7月に集中してた。
梅雨前のメンテナンスで7〜8割は防げるから、カレンダーに入れておいて!🐢





